電気工事士のお勉強その2
絶縁電線の許容電流
単線 | より線 | ||
---|---|---|---|
太さ | 許容電流値 | 太さ | 許容電流値 |
1.6mm | 27A | 2.0mm² | 27A |
2.0mm | 35A | 3.5mm² | 37A |
電流減少計数
電線管やケーブルに電線を複数入れたときに、上記許容電流がどれだけ減るか。
- 3本以下→0.70
- 4本→0.63
- 5本または6本→0.56
- 0.70から1割ずつ減らす。上記電線の許容電流に、電量減少係数をかける
過電流遮断器に定められた動作時間
ヒューズ
- 定格電流の1.1倍では溶断しないこと。
- 30A以下の場合、1.6倍で60分以内、2倍で2分以内
- 30Aを超え60A以下の場合、1.6倍で60分以内、2倍で4分以内
配線用遮断器
- 定格電流の1倍では動作しないこと。
- 30A以下の場合、1.25倍で60分以内、2倍で2分以内
- 30Aを超え60A以下の場合、1.25倍で60分以内、2倍で4分以内
単相2線式配線では、対地電圧が150V以下なら接地側電路の過電流遮断器を省略できる。
単相3線式配線では、中性線に過電流遮断器を繋いではいけない。
屋内配線
幹線の許容電流IWは、以下のように決まる。
- IM≦IHのときIW≧IM+IH
- IM>IHでIM≦50AのときIW≧1.25IM+IH
- IM>IHでIM>50AのときIW≧1.1IM+IH
以下のいずれかの場合、分岐した細い幹線の過電流遮断器を省略できる。
- IW≧0.55IB(このときの分岐幹線の長さに制限はない)
- 分岐した幹線の長さが8m以下で、IW≧0.35IB
- 分岐した幹線の長さが3m以下で、負荷側に幹線を接続しない場合(IWに制限なし)
この条件は、屋内幹線ではなく分岐回路の分岐開閉器(開閉器及び過電流遮断器)の取付位置とほぼ同じルール。分岐回線の場合は分岐開閉器は省略できない。